パソコン塾の開塾を3月15日に控えた1997年2月某日、初めてのパソコン自作をするため、日本橋に向かった。自分の使うパソコンぐらいはちょっと良い機種が欲しいと思ったからだ。 私は正統派のパソコン専門誌ばかり購読しており、パソコン自作の記事に触れてなかったため、知識は全く持ち合せてなかった。1978年にapple][を購入した時と同じように、こんな時は決まって一人きり、内心は不安で一杯だった。
約10年前のことで記憶は定かではないが、雑誌にちょっとした広告が載っていたのだと思う旧〇ートップ(倒産し、現在は名前が同じでも別会社)を訪れた。商品を見ても、intel以外は知らないブランドばかりである。知識が無いということは店員に相談するしか無い訳である。 態度の悪いアルバイト店員は見積書を作りながら、「初期不良の交換は1週間(?2週間かも)で、その後は何の保証もありません。」を連発する。「パーツショップはこんなものか」と思いながら、過去大手メーカでも「1年保証といいながらも、修理に出しても直らないパソコンがある。」との噂を耳にしていたから、「まー、いいか」と、購入することを決めた。「電源はATとATXがありますが、どちらがいいですか?」と聞かれたが、わからないので、黙っていると、「ATの方が組立て易いから、ATにしましょう。」と勝手に決められてしまった。
ケースとパーツを担いで帰って、すぐに組立てを開始した。すると、ケースの立付けがすごく悪い。マザーボードをきっちり固定するとグラフィックボードやサウンドボードがスロットに収まらない。マザーボード固定ネジを若干緩めて、拡張ボードを取付け何とか収まった。 1日がかりで組立てたパソコン。ただAsustekのマザーボード(CPU:Pentium166MHz)性能はかなりのものだった。Asustekの独自の技術で、キャッシュメモリとしてスタティックラムが特別のスロットに存在し、これが効果的に働いていて、CPU性能を引き出していたのだ。一方、3月に入荷した塾用のIBMのAptiva(CPU:Pentium133MHz)は、自作パソコンと比較して愕然とした。CPUの性能は1ランク下で若干の差しかないにも関わらず、全体の性能は半分以下の物であった。 最近のパーツショップは知識が豊富で、パーツの相性問題も親切に対応してくれるところも多く、現在ならそんなに心配をすることは無いが、この1997年当時、電源はATからATXに移行の時期であったが、翌年には消滅していた。かの態度の悪かった店員は、嘘をついたか、知識が全くなかったに違いなかった。在庫処分で押し付けられた電源付のケースとキーボード、この2つは完全に失敗であったが、救いは、製品の寿命がかなり長かったため、特別困ることも無かった。
|